【信州亀齢】入手困難な日本酒を長野の蔵元で!購入方法から味わい、蕎麦ペアリングまで徹底レポート

日本酒ファンなら誰もが一度は飲んでみたいと思う銘柄の一つ、「信州亀齢(しんしゅうきれい)」
東京の特約店では抽選販売や即日完売が当たり前で、なかなか手に入りません。
「信州亀齢」は飲む機会があれば必ず選ぶ、愛してやまない日本酒です。
口にするたびにその美味しさは深まっていくように感じます。
そう思うのは吾輩だけではないはずです。
今や信州亀齢は全国的にも入手困難な銘柄として知られ、なかなか手に入れることができません。
しかし、「蔵元に行けば購入できる」という情報が。
そこで吾輩は、実際に長野県上田市にある岡崎酒造へ足を運んでみることにしました。
この記事では、吾輩が蔵元で「信州亀齢」を購入した体験や、その魅力を深掘りしてご紹介します。
Contents
幻の日本酒「信州亀齢」の蔵元:長野県上田市・岡崎酒造

日本酒YouTubeで人気の「サケラボちゃんねる」。
東京都北区の日本酒バル「サケラボトーキョー」のYouTubeチャンネルです。
日本酒の事を詳しく伝えてくれて日本酒好きの方はチャンネル登録しているのではないでしょうか?
オリンピックメダリスト、カーリングの藤澤五月さんも日本酒好きでサケラボトーキョーに行ったり「サケラボちゃんねる」にゲスト出演しました。
この「サケラボちゃんねる」で「信州亀齢」が紹介された時の動画で蔵元に行けば買えるらしいという動画がありました。
本当に帰るのか?
その真偽を確かめるべく、蔵元まで行ってきました。
地域と共生する岡崎酒造の代表取締役

YouTubeチャンネル「サケラボちゃんねる」の入手困難度ランキングTOP10で第7位の信州亀齢。
都内だけでなく、全国的にも入手困難な状況です。
吾輩の知る特約店でも抽選販売になったり、発売日に長蛇の列ができたりなど、なかなか購入する事ができませんでした。
YouTubeチャンネル「サケラボちゃんねる」で「蔵では買えるように調整している」「そうすることで地元にお金が回る」と紹介していました。
岡崎酒造の岡崎謙一代表取締役は、X(旧Twitter)で蔵のことはもちろん、上田市の魅力や活性化に関する情報も積極的に発信されています。
計画段階で「これは絶対上田のためになる」と確信したのですぐに協力する表明をし寄付もしました。教育プロジェクトとは言うものの学生よりも地元企業の方が学び多き内容だと思います。 https://t.co/5CFHsIFemb
— 信州亀齢 岡崎謙一 (@naganokirei) June 1, 2025
上田に人を呼び込み盛り上げていくため、上田の発展のため様々な活動に参加されている方です。
「信州亀齢」を生み出す女性杜氏の情熱

3姉妹の末っ子で、私が小学生の頃もう2人の姉は高校生で既に進路を決めていたので「誰もやらないんだったら」という気持ちでいました。私がやらなくちゃ、という気負いはなかったと思います。
杜氏の岡崎美都里さんは、当初は経営者として蔵を引き継ごうと考えてたそうですがが、当時の杜氏が高齢で続けられなくなったことを機に、酒造りの世界へと足を踏み入れます。
最初の4年間は前杜氏の指導を受けられましたが、5年目からは一人で酒造りを担うことになりました。
お酒を仕込むことは、蔵と家族の一年分の財産を背負うと。
その重圧と責任を感じられたそうです。
謙一さんは美都里さんと結婚することで、上田で生きていくことを決意します。
謙一さんは岩手県「南部美人」の久慈浩介社長の下で修行します。
その後、福島県日本酒アドバイザーの鈴木賢二氏から指導を受けました。
まだまだ、この蔵は無名の蔵で、県外に行っても誰も知りませんが、日本全国の方が飲んだときにこの蔵に行ってみたいと思ってもらえるような蔵にしたいです。
この言葉は、岡崎美都里杜氏は2014年当時語っていたものです。
まさに、夫婦二人三脚で「この蔵に足を運び、このお酒を飲んでみたい」と多くの方が願うような、素晴らしい日本酒を造り上げたと言えるのではないでしょうか?
「信州亀齢」を求めて!岡崎酒造へのアクセスと購入体験

- 住所:長野県上田市中央4-7-33
- TEL:非公開
- 営業時間:9時~16時
- 定休日:無休
- アクセス:JR上田駅より徒歩約15分・上信越自動車道上田菅平インターより約10分
- 駐車場:有
- 蔵見学:不可
長野県上田市は戦国時代に真田氏が築いた上田城を中心とする城下町です。
上田北国街道柳町は上田城の城下町で江戸時代は北国街道上田宿として栄えたようです。
350年の歴史を誇る酒蔵や、信州味噌の蔵元をはじめ、信州蕎麦の人気店、業界でも一目置かれる天然酵母のパン屋、ご当地グルメとして注目される「美味だれ焼き鳥」を楽しめるお店から、地元名物のくるみおはぎや真田REDアップルを使ったスイーツ、そしてワイナリーの直営店など、魅力あふれる商品の製造メーカーが軒を連ねるグルメな城下町。
現在は古き時代の面影を残す町並みと合わせて、信州上田を味わっていただける古くて新しい今話題のグルメスポットです。
今回、日本酒ポン美さんと2人で訪れました。
岡崎酒造は北国街道の石畳を入って行くと蔵があり、直売所の前に駐車場があります。
岡崎酒造は大きい蔵ではないようで、直売所はグッズなども販売しています。
「信州亀齢真理ラベル」の瓶があり、こちらは岡崎美都里杜氏のお姉さんで漫画家の岡崎真理さんの書いたラベルです。


お酒の販売あるのか?

「信州亀齢」あった!
「サケラボちゃんねる」で言われていたとおり販売していました。
吾輩たちが訪れた時は純米吟醸「山惠錦」(蔵元限定)と純米大吟醸「金紋錦」が発売されていました。
お一人様1本までという購入制限があったため、同行していた日本酒ポン美さんと2人でそれぞれ一本ずつ購入することができました。

純米大吟醸は三諸杉を頂いた方へのお礼!
販売されているお酒の種類はその時期によって異なり、また在庫切れになっている場合もあるため、訪問前に蔵元のX(旧Twitter)やInstagramで最新情報を確認することをおすすめします。
念願の「信州亀齢」を蔵元で購入!

YouTube動画「サケラボちゃんねる」でも入手困難日本酒として紹介された「信州亀齢」。
ですが、同YouTubeでも紹介していたとおり蔵元では販売されていました。
購入する事ができて大変満足です。
純米大吟醸は、以前美味しい日本酒をいただいた方へのお礼として贈ることにしました。
そして、いよいよ純米吟醸を開栓します。
【レビュー】「信州亀齢」山惠錦を飲んでみた感想

- 純米吟醸
- 原材料:米・米麴
- 使用米:長野県産山惠錦100%
- 精米歩合:55%
- アルコール分:15度
- 内容量:720㎖
- 金額:2300円

純米大吟醸金紋錦は720㎖で4400円
蔵元で購入した「華盃」に注ぎ、吾輩と日本酒ポン美さん、そして酒猫さんの3人(3匹?)で、まずは香りを確かめます。


香りがはっきりしている。

はっきりわかる。パイナップル?林檎かな!
冷でもはっきりとした香りでフルーティーで林檎ようでした。

日本酒の香りは冷だとわかりにくく、少し常温に戻す方が香りが立つらしいよ。
味わいはいかがでしょうか?

フルーティー、林檎のようでクリア!

火入れだけどフレッシュ、確かにクリア。

林檎だね、雑味ない。
火入れのお酒ですがフレッシュでフルーティー、林檎の味わいを感じます。
それと雑味なくクリアな味わいに、3人(3匹?)とも大満足です。
「信州亀齢」蕎麦とのペアリングを検証!

岡崎酒造のホームページに「信州亀齢はお蕎麦に合う日本酒を考えています」と、紹介しています。
ホームページには「江戸時代の蕎麦屋でまず板わさで酒を1本、次に出し巻きでもう1本、締めに蕎麦を手操るのが庶民の楽しみ方」とも書かれていました。
なので板わさと蕎麦で合わせてみます。

本当は信州産の手打ち蕎麦で合わせたかった。

出し巻きは用意出来なかった。
日本酒と蕎麦とは和食として相性が良いイメージがありますが、「信州亀齢」のようにフルーティーな日本酒で果たし相性は良いのでしょうか?
先ずは板わさで合わせます。

板わさは切った板蒲鉾に醬油とワサビを添えて食べる料理のことらしいよ。
残念ながらワサビを切らしていたため、かまぼこと醬油で合わせてみました。

醬油でお酒が負けてしまうかと思いましたが、蒲鉾の甘味と旨味そして醬油味が絶妙なバランスで箸と杯が止まらなくなります。

次に蕎麦で合わせてみました。

蕎麦を汁につけて食べると、汁の甘味が強く、お酒の繊細な風味が少し負けてしまいました。
汁の量をうまく調整する必要があるかもしれません。
いっそのこと、蕎麦を汁につけずにそのまま食べて合わせてみました。
すると驚くことに、蕎麦本来の豊かな旨味が日本酒のクリアな味わいをさらに引き立ててくれるのです。

岡崎酒造のホームページでは「美味い蕎麦を活かすにはそれ相応の酒が必要」と書かれていましたが、今回私が試した結果では、蕎麦がお酒の美味しさを引き出すという意外な発見がありました。

用意した蕎麦は市販ですけどね。
まとめ

入手困難な日本酒「信州亀齢」。
東京の特約店では買えないので長野の蔵元に行きました。
東京のみならず、全国的に購入する事ができません。
YouTube動画でも入手困難日本酒と紹介されていましたが、長野の酒蔵の方では購入する事ができると紹介していたので行ってみました。
長野県上田市の岡崎酒造では「信州亀齢」を販売しています。
蔵元は調整しながら発売していて、お酒を買いに来てい頂く事により上田に人を呼び込む。
岡崎取締役は上田に人を盛り上げていくため、上田の発展のため様々な活動に参加されていました。
杜氏の岡崎美都里さんは三姉妹の末っ子で蔵を継ぎました。
夫婦で「この蔵に行って飲んでみたい」日本酒を造られたと思います。
吾輩の主観ですのでご了承ください。