仙禽「かぶとむし&くわがた」飲み比べレビュー!夏限定日本酒の魅力を調査!

暑い季節になり日本酒も夏酒が多く見られるようになりました。
夏酒は夏の暑い時期に日本酒を美味しく飲んでもらうために、酒蔵が工夫を凝らして造る夏の日本酒です。
夏酒とは、「冷やして美味しくキレがある」「低アルコール」「スパークリング」「フレッシュ」などスッキリ爽やかな飲み口が特徴でした
暑い日にはビールと同じような感じでグビグビ飲めてしまう気がします。
夏酒の中でも毎年注目を浴びるのが仙禽の「かぶとむし」と「くわがた」ではないでしょうか?
味わいだけでなく、ラベルのイラストからも購買意欲がわきます。
この魅力的な夏季限定日本酒「かぶとむし」と「くわがた」を飲み比べしてその魅力をレポートします。
あくまでも吾輩の主観ですのでご了承ください。
Contents
「かぶとむし&くわがた」はどんなお酒?

「あなたの少年時代は、いつでしたか。」というキャッチコピーは、カブトムシ・クワガタを取りに行った夏休みの感情を思い出し、少年時代の記憶を呼び起こします。
夏酒の中でもひときわ目を引く仙禽の「かぶとむし」と「くわがた」。
ですが、人気のせいで少し捕まえづらく特約店によってはお一人様1本までなどの制限をかけているお店もあるようです。
吾輩もSNSをチェックしながら発売の初日などを狙って購入しに行きました。
この記事は7月の中旬に書いていますがオンラインショップをのぞいてみら特約店の多くは完売になっていました。
実は吾輩も始めて「くわがた」の捕獲に成功しました。
魅力いっぱいの仙禽「かぶとむし」と「くわがた」を調査してみます。
仙禽の「江戸返り」とは⁈

2024年よりリブランドし、蔵の集大成として「江戸返り」を新たなコンセプトとしました。
「江戸返り」は3つのコンセプトで行われます。
- 農業…使用米は全て有機農法(これは宣言で時間がかかるようです)。それと時代とともに変化してしまった亀の尾を元々のオリジナルに復元しました。
- 技法…全量生酛造り。
- 思想…酒造りを通じた社会変革・持続可能な消費と環境・地域への配慮。
過去の伝統を大切にしながら、未来へ向けて進化していく仙禽の酒造りを宣言しました。
「かぶとむし」の魅力を調査!

夏の定番酒で人気の「かぶとむし」の魅力を調査しました。
- ジューシーで爽やか、甘酸っぱい果実のような味わい、フレッシュな酸味が特徴。
- 12度の低アルコール
- 無濾過原酒・酵母無添加(蔵付酵母)・原料米は栃木県産ドメーヌさくら(仙禽の自社田)自然派=ナチュールの哲学を掲げて「かぶとむし」はその理念を体現したお酒。
- ラベルデザイン
上記は今まで特徴で、「江戸返り」をした新しい「かぶとむし」の魅力を調査しました。
- 原材料名:米・米麴(国産)
- 原料名:ドメーヌさくら・山田錦100%(栃木県さくら市産)
- 精米歩合:麴米50%・掛米:60%
- アルコール度数:14度
- 仕様:無濾過原酒。生酒
- 生酛造り
- リンゴ酸で軽快でシャープな酸味
- 柑橘とハーブの香り
- 立体感と透明感の絶妙なバランス
- アルコール度数:14度
アルコール度数は少し高くなりましたが、「江戸返り」の「かぶとむし」をまとめると、クリアーで懐深い旨味、甘味を軽快にしバランスの良い1本となりました。
江戸返りにより進化した!「UAくわがた」

アパレル業界大手のユナイテッドアローズとの異色コラボレーションで誕生した「UAくわがた」。
少量生産のため希少性があり、味わいも甘酸っぱい大人のレモンスカッシュのようで注目度も高いようです。
「江戸返り」により進化した「UAくわがた」は「UAくわがた 泡酒」に生まれ変わりました。

江戸返りで進化した!
- 原材料名:米・米麴(国産米)
- 原料米:ドメーヌさくら・山田錦(栃木県さくら市産100%)
- アルコール度数:13度
- 仕様:瓶内二次発酵・スパークリング・生酛・無濾過原酒
瓶内二次発酵で自然なシュワシュワなガス感に青りんごやライムのようでフレッシュな酸味、アルコール度数も13度と若干の低アルコールで飲みやすくなっているようです。
「かぶとむし&くわがた」のイラスト?

「かぶとむし&くわがた」の魅力の一つであるラベルのイラスト。
虫のディテールや鮮やかな色彩、遊び心のあるビジュアルが人気の秘訣にも思えます。
このイラストについて調べてみたのですが、蔵元やコラボ先からも正式な発表はありませんでした。
ですが、愛好家の間ではヘルミッペ氏が関わっていると言う噂があるようです。
ヘルミッペ氏はピクセルアーティストで新政№6NewYear-type2025をデザインしています。
【レビュー】かぶとむし&くわがた
「江戸返り」により古く新しくなった「かぶとむし&くわがた」!
この2本を飲み比べしてみました。
新たな「仙禽」の味わいはいかがでしょうか?
また、AIでペアリングも検証したのですが、難しい料理になっていたのでパグ男一家の勘でペアリングをしました。
「かぶとむし&くわがた」飲み比べ!

まずは「かぶとむし」の方から開栓します。
グラスに注ぎ、吾輩と日本酒ポン美さん、酒猫さんの3人(3匹)でまずは香りを確認しました。

香りは弱め、グレープフルーツ。

パイナップルに酸味。

香り弱め、ん~なんとも言えん。
香りは弱め、少しフルーティーです。
味わいはいかがでしょうか?

フレシュで酸味強め、甘味は弱め、後味スッキリ!

若干青りんご、酸味強め。

日本酒のサイダーかな?酸味強め、後味スッキリ!
意見は少し分かれたのですが、酸味は強めでスッキリしていました。
続いて、「くわがた」を開栓します。

栓を緩めたとたんに瓶の中の澱が広がり真っ白になりました。

まずは香りを確かめます。

若干フルーティーかな?

洋梨?

弱い、少し青りんごって感じ?
「かぶとむし」と同じく香りは弱めで若干フルーティーなのでしょうか?
味わいはいかがでしょうか?

ガス感強め、酸味も感じる。少し苦味。

シュワシュワが強い!

キレよし!暑い日の外でのみたくなるお酒!もはや日本酒ではない!
ガス感強めで、キレよし、もはや日本酒ではない感じでした。
「かぶとむし&くわがた」ペアリングをレビュー

AIでペアリングを検証したのですが、チョットめんどくさそうな料理が多かったのでパグ男一家の勘で用意しました。

簡単な料理で調べればよかった・・・
まずはウィンナー、プレーンとバジルレモン、バジルレモン味は夏酒で酸味の強い「かぶとむし」と相性が良いかと思いました。

酸味が強いせいでしょうか?バジルレモンも合うのですが普通にプレーンでもバランス良く頂けました。

続いてロースカツで合わせてみました。

旨味が強い料理だと思うのですがどんな感じでしょうか?
やはりバランスが良いです。

どちらの料理も酸味が口の中をリセットする感じでゴクゴク飲めました。
相反するようで実は補完しあうとでもいう感じでしょうか?
「くわがた」はピザで合わせてみました。

ガス感が強く酸味のあるお酒なので濃い目の料理でも合わせやすいかと思います。

ピザのチーズの脂っこさをガス感が洗い流し、また、トマトの酸味との相乗効果でバランスよく頂けました。
まとめ

夏限定日本酒の魅力を調査!
仙禽「かぶとむし&くわがた」飲み比べレビューしました。
夏酒の中でも仙禽の夏限定「かぶとむし&くわがた」は魅力のある日本酒ではないでしょうか?
2024年よりリブランドし、蔵の集大成として「江戸返り」を新たなコンセプトとしました。
それにより「かぶとむし&くわがた」は新しく生まれ変わります。
「かぶとむし」は酸味は強めでスッキリしていました。
「くわがた」はガス感強めで、キレよし、もはや日本酒ではない感じです。
ペアリングは酸味が強いせいで濃い目や脂ののった料理でもバランス良く飲めました。
夏でもごく飲めて、食事とのバランスも良い日本酒でした。