【信州亀齢】入手困難な日本酒を長野の蔵元で！購入方法から味わい、蕎麦ペアリングまで徹底レポート
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メゾンアオイ4本飲んでみた！伝統を継承した葵酒造の最初のお酒を飲み比べ
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吾輩のSNSに新潟県で160年以上続いた酒蔵を継承し、新たなにスタートした酒蔵の情報が入りました。
葵酒造が高橋酒造から経営を引継ぎ最初のお酒を完成させたようです。
どんなお酒か気になるな⁈
どこかで買えるのか調べてみたら、吾輩の行動範囲内に取り扱い店を見つけることができました。
早速買いに行きお店の方に色々聞いてみると「この後何種類か出ます。」と言う事なので、せっかくなので飲み比べしようと思います。
そして、先日4本目を購入できたのでいよいよ開栓しました。
葵酒造最初のお酒「Maison Aoi Untitled(メゾン アオイ アンタイトル)」を4本飲み比べします。
吾輩の主観ですのでご了承ください。
Contents
葵酒造とメゾン アオイ アンタイトル
日本酒の酒蔵は減少傾向にあります。
ピーク時の1992年には2407蔵あったのが2022年には1536蔵に減少しピーク時より4割近く減少しました。
経営難、後継者や人員不足、近年では酒米や瓶の不足など原因は多々あるようです。
その中で、160年以上続いた高橋酒造から経営を引き継いだ葵酒造。
2024年12月に新体制となり2025年2月に葵酒造としてスタートを切りました。
そして完成させた日本酒が「Maison Aoi Untitled(メゾン アオイ アンタイトル)」です。
正に新しい蔵の最初のお酒はどの様な日本酒でしょうか？
葵酒造と「メゾン アオイ アンタイトル」を調べてみました。
新進気鋭の葵酒造
葵酒造は全員30代という若いメンバーの酒蔵です。
代表の青木理沙さんは国内外の金融業界で働いたのちに好きだったお酒に関わりたいと思い日本酒業界に入りました。
山形県の盾の川酒造で仕事をしていくうちに自分で蔵を持つようになりたいと思うようになっていきます。
ですが、清酒酒造免許の新規取得は非常に困難というより、基本的にはできない状態でした。
その為新規参入するには製造免許を持っている業者に委託するか、もしくは買収するしかありません。
高橋酒造は需要減少などから経営難に陥り、譲り手を探していたようです。
青木社長は自身の人柄や経営の思いを理解してもらうために時間をかけ説明し、そして160年続いた高橋酒造を引き継ぐ事になりました。
それと、青木社長は同じく山形県で杜氏経験のある阿部龍弥さん相談します。
阿部杜氏は人生をかける覚悟で家族を残し単身新潟県長岡に来ました。
初めての環境で苦労したりまた、機器類のトラブルも多い中酒造りをしたようです。
高橋酒造で杜氏をしていた方からもアドバイスをもらいながら、理想の味わいを求めて試行錯誤を続けました。
メゾン アオイ アンタイトルとは?
Untitled（アンタイトル）はアート作品の表題に使われているようで、「意図的にタイトルを付けない」ことです。
つまり、作品の理解の仕方を表現の受け取る側に委ねるという意味でした。
葵酒造は初めての造りの今年は、蔵の癖や水と向き合いながら、これからの酒造りの方向性を見極めたいと考えているようです。
その過程での青木社長と阿部杜氏の感性を掛け合わせた実験的シリーズでUntitledという意味でした。
Maison Aoi（メゾン アオイ）には触れられていませんでしたがAoi（アオイ）は葵酒造の葵の事でしょう。
何故Maison（メゾン）なのでしょうか？
メゾンはフランス語のmaisonが語源で、日本語では家や建物を意味しています。
ファッション業界では会社や店という意味を持っていました。
なるほど！
メゾン アオイ アンタイトル飲んでみた
異業種からお酒に関わりたいという気持ちで酒蔵に入り、自分の酒蔵を持ちたい気持ちで高橋酒造から事業継承した青木社長。
そして、青木社長から相談を受けて人生を掛ける覚悟で新潟県長岡に単身やってきた阿部杜氏。
若いメンバーでスタートした葵酒造の最初4本飲み比べしました。
それとメゾン アオイ アンタイトルとのペアリングは果たして上手くできたのでしょうか？
メゾン アオイ アンタイトル01・02飲み比べ
メゾン アオイ アンタイトル01（火入れ）
- 使用米：美山錦
- 精米歩合：非公開
- アルコール分：13度
- 価格：720㎖ 3960円（税込）
メゾン アオイ アンタイトル02（火入れ）
- 使用米：美山錦
- 精米歩合：非公開
- アルコール分：13度
- 価格：720㎖ 3960円（税込）
01と02はほぼ同じスペックのようで、精米歩合だけ非公開になっています。
葵酒造のInstagramには「同じ米から生まれる異なる個性。」と表現していました。
瓶の蓋がオシャレにガラス製でチェコから取り寄せたようです。
先ずは01から開栓し、3人（3匹）でクンクンしました。
白ワインかな？
フルーティーで優しい！
フルーティーだけど弱めかな？
どちらかと言うとフルーティーなのでしょうか？
味わいはどうでしょうか？
やっぱり白ワインっぽい、酸味も少し強めだが後味は瑞々しく感じる。
メロンに近いかな？後味に苦味を感じる。
フルーティーで飲みやすいし、しつこくない。
味わいの感想はバラバラですが、飲みやすいと言うことでまとまりました。
次に02を開栓しました。
白ワインのようで01よりハッキリしている！
フルーティーで01よりハッキリしている。
わかりやすい
香りは強くなったようです。
味わいはどうでしょうか？
01ほど白ワインのようではない、甘味が強くなって酸味が減ったかな？瑞々しさもなくなった？
確かに甘味は強くなっている。
甘くて美味しい！
香りも甘味も01より強くなったようです。
01はスッキリ飲めて、02は甘味が強くなってはっきりした味わいでした。
似ているようで違う2本だったと思います。
01は焼きサバとサーモンの刺身で合わせてみました。
まずは焼きサバから食べてみます。
焼きサバの脂が強すぎですね。
お酒が口の中の脂を流す感じになってしまい、お酒を多く飲んでしまいます。
残念ながら合っていませんでした。
次にサーモンのお刺身をいただきました。
ほんのり甘いサーモンの甘味と旨味はお酒を引きたててくれます。
バッチリ合うというほどではないですね。
02は市販のポテトサラダとローストビーフで合わせてみました。
まずはポテサラからいただきます。
ポテサラにはクリームが入っているのでしょうか？
調べてみたらクリームチーズ入りになっていて、それがかえって邪魔している様に思いました。
次にローストビーフで合わせてみます。
ローストビーフは安いのを買ったせいかそれ程脂分はなくお酒と合いました。
ローストビーフの旨味とそのタレの甘味がお酒とバランスよくなっています。
メゾン アオイ アンタイトル03・04飲み比べ
メゾン アオイ アンタイトル03（火入れ）
- 使用米：出羽燦々
- 精米歩合：非公開
- アルコール分：13度
- 価格：720㎖ 3960円(税込）
メゾン アオイ アンタイトル04（火入れ）
- 使用米：愛山×山田錦
- 精米歩合：非公開
- アルコール分：15度
- 価格：720㎖ 4400円(税込）
番号順に03から開栓し3人（3匹）でクンクンします。
白ワインのようではなくフルーティー
香りがドライ？
白桃かな？
ポン美さんだけ違う感じ方です。
味わいはどうでしょうか？
01・02とは少し違うかな？
飲み疲れしない、飲みやすい！
白桃、杏！
白ワインのような味わいではなくフルーティーな感じです。
03は白和えと贅沢に牛カツ弁当を食べました。
先ずは白和えから食べます。
タンパクだがほんのりと甘味、お酒を引き立ててくれて相性抜群。
お楽しみの牛カツ弁当をいただきます。
カツが薄い、こういう物なのでしょうか？
薄いせいか脂っぽさを感じないのでお酒と合います。
ただ物足りないかな？
最後に04を開栓しクンクンします。
甘いフルーツの香り！
確かにフルーティーだ！
パイナップル！
03とは違い満場一致でフルーティーでした。
味わいはどうでしょうか？
01・02とは違うが03とも少し違うかな？アルコール分15度だからか⁈
03・04は日本酒よりの造りだね！
甘味と苦味を感じる。酸味はない。
少しどっしりした感じがあるように思えたのはアルコール分15度だからでしょうか？
04はおつまみセット（カマンベールチーズ・チータラ・サラミ）と肉じゃがです。
先ずはおつまみセットから食べてみました。
甘味の強いお酒にチーズが合います。
04の甘味にチーズの旨味が相性良いと思いました。
そして、小さめのサラミがしつこくなくてこれがまた相性が良いです。
それからポン美さんが作った肉じゃがを頂きました。
ポン美さんの肉じゃがは薄味なので04とのバランスが良くなりました。
まとめ
メゾンアオイ4本飲んでみました。
伝統を継承した葵酒造の最初のお酒を飲み比べします。
葵酒造は160年続いた高橋酒造を継承しメゾン アオイ アンタイトルを完成させました。
最初のお酒4本を飲み比べします。
01・02は白ワインを思わせる味わいで03・04は日本酒らしい味わいでした。
どれもエレガントなお酒だと思いますが、価格が高いかなと思いました。
実験的シリーズな様なので今後どうなって行くのか期待できますね。
大酒飲みではありません。
日本酒の沼にハマってます。
その他のアルコール類飲みます。
美味しいお酒を探しています。
家族は動物好き！
