希少酒ソガペールエフィス飲んでみた!ワイナリーが醸造する日本酒の退廃的な香味を検証

「ソガペールエフィス」はワイナリーが醸造した希少な日本酒です。
ワイナリーでも販売はしていないので特約店でしか購入出来ません。
吾輩、特約店を調べて沢山回って購入してきました。
NUMERO AN(ヌメロアン)とNUMERO SIX(ヌメロシス)。
この2本を購入に成功しました。
ワイナリーが醸造した「ソガペールエフィス」は日本酒なのでしょうか?
「退廃的な香味のsakeゆえSake Erotique」を検証します。
あくまで吾輩の主観なのでご了承ください。
Contents
ワイナリーが造る日本酒

「ソガペールエフィス」は長野県の小布施ワイナリーが醸造した日本酒です。
何故、ワイナリーで日本酒が醸造されているのでしょうか?
正に謎の日本酒です。
ワイナリーが醸造した日本酒「ソガペールエフィス」を調べてみました。
長野県の小布施ワイナリー
小布施ワイナリーは長野県上高井郡小布施町の小さなワイナリーです。
吾輩ワインは詳しくないので少し勉強してみました。
小布施町は小さい町で栗の町として有名で、秋になると小布施のモンブランを求めて栗好が集まります。
その他、リンゴやブドウの生産も盛んでした。
小布施町はワインの生産に適した環境のようで、小布施ワイナリーは有機栽培や無化学農薬栽培によるブドウ栽培からワイン造りまでを一貫して行っています。
フランスのブルゴーニュ地方ではブドウからワイン造りまでを一貫して行う生産者を「ドメーヌ」と呼ばれました。
小布施ワイナリーは日本のドメーヌとして知名度を上げていきます。
小布施ワイナリーは国内・海外のコンクールでも数々の賞を受賞してきましたが近年は品薄を理由に出品は控えているようです。
ですが、ワイン愛好家からは高い評価を得ていました。
小布施ワイナリーは、元は日本酒の酒蔵でした。
小布施ワイナリーは、今から80年以上も前、1942年に設立されました。その前身は、さらに遡ること1867年創業の「小布施酒造」。江戸時代から続く日本酒の蔵元でしたが、戦時中に原材料の米を入手できず、日本酒造りを断念せざるを得ない状況に陥りました。
日本酒造りを断念して始めたのがワイン造りでした。
ソガペールエフィス・LE SAKE EROTIQUE

元は日本酒の酒蔵だった小布施ワイナリー。
希少な日本酒「ソガペールエフィス」はどのようなお酒なのでしょうか?
裏ラベルには「ソガペールエフィス」に対するこだわりが書かれていました。
「ソガペールエフィス」は雪と厳寒でワイン畑の仕事ができない数週間で、スタッフ全員で極少量醸造されているSAKEです。
日本酒を造る理由は趣味でした。
本業の名を貶めぬ(おとしめぬ)SAKEを醸じます。
酒米はブルゴーニュワイン的「単一品種」思想により長野県産美山錦が使用されて全量生酛仕込みです。
そして大変驚かされた事が記載されていました。
70年ぶりに復活させた旧協会1~5号酵母と戦前発見の6号酵母のみで発酵しています。

旧酵母の復活⁈
商品名がフランス語で表現されており、発酵させるために用いた酵母の番号で対応 しています。
- 1号酵母 NUMERO UN(ヌメロ アン)
- 2号酵母 DEUX(ドゥ)
- 3号酵母 TROIS(トロワ)
- 4号酵母 QUATRE (キャトル) QUATRE
- 5号酵母 CINQ(サンク)
- 6号酵母 NUMERO SIX(ヌメロ シス)
ラベルのLE SAKE EROTIQUE(サケ エロティック)の意味があります。
香味はワインを迎合せず辛い恋幕や狂おしい恋愛を経た大人の男女のみわかりうる退廃的な香味のsakeゆえSake Erotiqueとしました。

迎合とは、相手の気に入るように努めること。相手に合わせて自分の意見や態度を変えること。

退廃的は荒れていて健全ではない様を表す?

退廃的な香味?
4月になると「趣味のSake」を全て売り切り、ワイナリー内はSake製造の痕跡すらないワイン農家に戻るようです。
果たしたソガペールエフィスはどのような日本酒なのでしょうか?
ソガペールエフィス飲んでみた

ワイナリーで醸造する「ソガペールエフィス」。
極少量しか醸造されていない希少なお酒です。
本当に日本酒なのでしょうか?
小布施ワイナリーの希少酒「ソガペールエフィス」贅沢な飲み比べしてみます。
退廃的な香味どんな香りはわかるのでしょうか?
NUMERO UN(ヌメロアン)飲んでみた

- 原材料:米・米麴、長野県産美山錦
- 使用酵母:復活させた旧協会1号酵母
- 精米歩合:59%
- アルコール分:15度
- 生酛造り

旧協会1号酵母の日本酒、興味深い⁈
瓶はワインボトルを思わせる形なのでしょうか?
蓋もワインのようにコルクで栓がされていました。

知らない方がみるとワインにしか見えないのではないでしょうか?
コルク抜き取りグラスに注いでクンクンしてみました。

白ブドウやマスカットの香りがする。
味わいも白ワインのようで白ブドウにマスカットそれに甘味と酸味を強く感じます。

これが退廃的な香味⁈

杏!
白ワインを感じさせ白ブドウやマスカットそして杏のようで甘味・酸味も強めですが美味しくて飲みやすくです。
1号酵母で退廃的な香味とはこの様な日本酒の事なのでしょうか?

難しいけど美味しいのは間違いない!
ヌメロ アンに合わせた料理は里芋と昆布の煮物にいかめしを試してみました。
里芋と昆布の煮物は甘味・旨味が強めですが、ヌメロ アンもそれに負けない甘味と酸味で双方に美味しさの相乗効果が出ている気がします。

杯も箸も進みました。
いかめしも同じようです。

いかめしの甘味・旨味の他にイカともち米の旨味が加わるので美味しさが更に増しまし、ヌメロアンの甘味・酸味の相性が良かったです。
二品ともヌメロアンとの相性が良かったでした。
ワインのような日本酒のソガペールエフィスなのでヌメロシスではオシャレなペアリングに挑戦したいと思います。
NUMERO SIX(ヌメロシス)DOMAINE IKEDA飲んでみた

開栓する前に気がついたのですがラベルがヌメロアンと少し違う事に気がつきました。
DOMAINE IKEDA PROPRIETAIRE-RIZICULTEURと、記載がありました。
調べてみると、ヌメロシスにはロット違いのお酒があるようです。
- ノーマルロット
- ドメーヌイケダロット(池田大光)
- ドメーヌミウラロット(三浦農園)
この違いは生産者の方で他にも生産者の方はいるようです。
ソガペールエフィスは長野県産美山錦で、吾輩が購入したヌメロシスは小布施北部田園地帯産で池田大光氏が生産者のようです。
- 原材料:米・米麴、小布施北部田園地帯産米池田米
- 使用酵母:協会6号酵母と豊かな自然界の菌
- 精米歩合:59%
- アルコール分:14度
- 生酛造り

協会6号酵母は新政酒造で発見!
今回は2人が所要のため本日は吾輩1人(1匹)でクンクンしてみました。
香りはヌメロアンと変わらないきがしますが少し抑え目な気がします。
味わいはヌメロアンより更に白ワインに近い気がします。
甘味と酸味もヌメロアンより弱めですが、苦味を感じるようになりました。
ですが、この苦味がヌメロシスをバランスよくまとめて美味しくなっています。
今回の肴はマカロニサラダと揚げ春巻きで合わせてみました。
オシャレにしたつもりですがどうでしょうか?

味覚とセンスの勉強もしなければ⁈
先ずはマカロニサラダで合わせてみました。

マカロニサラダは野菜やハムやツナなども入り甘味と旨味がバランスよくなっていますが若干ツナの味が目立ちます。

ヌメロシスが白ワインに近いせいと苦味のせいか相性は良い感じがしました。
次は揚げ春巻きで具は春雨・豚肉・筍・干し椎茸でしょうか?

流石に揚げ物はチョットと思ったのですが美味しそうなので買ってしまいました。

味の濃い揚げ物でしたがヌメロシスも主張が強く悪くない感じです。

今回は1匹だったので酔いが早かったかも⁈
退廃的な香味はどんな味⁈
ヌメロアンは甘味と酸味を強く感じ杏のような味わいも感じました。
ヌメロシスはヌメロアンよりも白ワインに近く苦味が加わりバランスが良くなった感じです。
2本とも非常に美味しいお酒でした。
これが辛い恋幕や狂おしい恋愛を経た大人の男女のみわかりうる退廃的な香味なのでしょうか?
吾輩も恋愛について勉強すればわかるかもしれないですね。
まとめ

希少酒ソガペールエフィス飲んでみました。
ワイナリーが醸造する日本酒の退廃的な香味を検証しました。
ソガペールエフィスは小布施ワイナリーがワイン畑の仕事ができない数週間で極少量醸造される希少酒です。
味わい白ワインのようで非常に美味しい日本酒ですがこれが退廃的な香味なのでしょうか?
「辛い恋幕や狂おしい恋愛を経た大人の男女のみわかりうる」この経験がわかるなら退廃的な香味がわかるかもしれないですね。
それと裏ラベルの下の方に気になることが書かれていました。

5月以降のためもう1本買いました。
はたして変化はあるのでしょうか?